抒情詩
わたしが自殺未遂した時の話をしよう。
わたしは絶望していた。
こんなかんたんに絶望なんて言うと
ほんとうにわたしの人生は軽薄なもののように感じる。
実際そうなのだろう。
わたしは好きだった人に捨てられた。
「おれなんかじゃおまえをしあわせにできない」
ばかじゃないの。
しあわせにできない相手を不幸にさせて。
死のうと思った。
景色が明るくなった。
たくさん薬を飲んだ。
たくさん、
たくさん、
これでもかと。
全部市販の痛み止め。
ひと箱以上飲めば
クビをかっ切っても
痛くないんじゃないのかなとか。
吐いた
くるしくてくるしくていっそころしてくれよとか
夕飯吐いて胃液も吐いてなんも吐くものがなくなってもまだ胃はひくひく動いてて私はトイレでおえおえって便器に顔突っ込んでた。あんまりにもなんも出てこないから指を口に突っ込んで吐こうとしたけどよだれがだらだらだらってきたなくなっただけだった。なんかもうあたまもきもちわるいし胃もきもちわるいし口のなかもよだれまみれできもくてじぶんきもいなーとかかんけいなくかんがえてた。なんかとちゅうでこのまましんだら自殺配信できんじゃね?とかおもってツイッターひらいて「自殺するためにたくさんくすり飲みました!しにそう」とかツイートしまくって、でもやっぱりらりってたし死ぬほどきもちわるかったから、このまましんだらどうしようて泣いたりした。
そのうちなんだか可笑しくなってきた。
ひとりでげらげら笑った。
まじでじぶんで意味わかんなかった。
だって死のうとしてんのにツイッターしてるし死んでないし。
だから、ツイッターに
「今が人生で一番楽しい」ってツイートした。
いいねは来なかった。
夕飯はラーメンだった。
わたしは一口だけ食べて全部捨てた。